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Nice Ninja

みんなでゲームを遊びたい

私が小学生の終わりか中学生に上がったばかりのころ、とある友達に『新しいゲームを買ったから遊びに来い』といわれてその友達の家に行ったことがあります。お互い違う部活をたしなみ、遊ぶ機会が減っていた友人で正直びっくりしたのですが、久しぶりにそいつの家で遊ぶということがとてもうれしかった記憶があります。そいつが買ったゲームは聖剣伝説2でした。あのゲームボーイのアクションRPGが協力プレイになって最高に面白そうでした。そいつはひとしきりそのゲームが協力プレイであることを説明した後、一人でそのゲームを始めました(すでに協力プレイ可能状態をアンロック)。

私『え?君、わざわざ僕を呼んだよね』

やつ『うん、新しいゲーム買ったからね』

私『協力プレイなんだよね?そのゲーム』

やつ『RPGは一人でじっくり楽しみたいよね』

そういえば、こいつはDQ3を最初から最後まで私の目の前でほとんどしゃべらず、黙々とクリアした猛者だった。桃鉄も一人でやってた気がする(私がやつの家でジャンプを読み漁っていたのが原因)。過去に熱血行進曲でボコボコにしたのも悪かったのかもしれん。

きっと私が悪いのでしょうが、いい思い出です。

さて、ローカルマルチプレイは異常なほど楽しいです。これはゲーム作成者がゲームに組み込んだ以上の興奮を、友人や家族と作り出すことができるからなのかも知れません。今はオンライン全盛時代である上に、コロナの影響もありローカルでのマルチプレイにこだわる必要はないのかもしれませんが、あの興奮は忘れられません。

Unity1weekが年末にあり、私たちナイスギアゲームズは二人ですべてのゲームをプレイしました。ゲーム作りの勉強という意識は置いておいて、ただ単純に楽しかった。二人でゲームを共有するのが楽しかった。ゲームをプレイすることが楽しかった。ゲームは楽しいものだろ、当たり前だろ、それでも何度でも楽しかったといいたいほど楽しかった。ゲーム作りの理論や反省を見出すことも大事なのでしょうが、楽しすぎるお祭りでした。生き返った感じ。

家族と一緒にゲームをプレイするという感覚を改めてかみしめ、このかけがえのない時間をU1Wにゲームを提供してくれた方々に恩返しをしたい気持ちです。私のような弱小ゲーム作成者がゲームを作ったって恩返しにはならないかもしれませんが、せめて自分があの幸せの時間をどう感じたかをゲームで表現したいと思いました。

というわけで、ローカルマルチプレイ。

UnityRoomさんにゲームを乗せさせていただくのでゲームはブラウザゲーム。そうするとどうしてもコントローラではなくキーボードマウスでゲームを表現するほうが喜ばれます。よくあるパターンでは、一つのキーボードのキー割り当てで左半分をプレイヤ1、右半分をプレイヤ2とすることが多いようです。すごく楽しいゲームがすでにUnityRoom内にもあるのですが、それとちょっと趣向を変えたいと思います。

キーボードvsマウスという形式にして、お互い違うルールのもとで戦うゲームです。家族間でゲームをするときには、ゲームが得意な人と不得意な人がいると思うのでそのほうが都合がいいということ、ゲームをする場所がキーボードシェアより広く取れること、役割チェンジの時に席替えをする必要があるのですがそれが遊びの中のコミュニケーションになることを狙っています。

家族で笑ってもらえるゲームと思っていただけたらすごくうれしいですが、スキルの問題でそのレベルに達しないかもしれません。誰かの新しいアイデアの助けになればそれもうれしいですがそうなるとは限りません。ただ、私はゲームを作るんだ、楽しかったということを全力で伝えるんだという気持ちで現在このゲームの作成を行っています。

ゲーム作りで孤独を感じることがあるでしょう。コロナで今までのようにコミュニケーションをとれずつらいシチュエーションもあるでしょう(ゲーム作りに限らず)。この社会の状態は歴史の教科書に載る事態なのかもしれません。それはつらく悲しい歴史なのかもしれません。でも、そんな中で新しい楽しみ方を全力で作っている方がたくさんいて私もその一人でありたいです(実際に面白いかなんてどうでもいい、楽しみ方を作ることにトライしていたい)。そうすればきっと、歴史の教科書には乗らないでしょうが『あの時代、全力でみんなで笑って暮らそうとしていた』ことがどこか誰かの記憶に残るでしょう。というかそうだったらいいな。